- 選択と集中という言葉の理想と現実 -
「自らが得意とするものに最大の投資である時間をつぎ込み、他のことは外部の専門家へ外注し、時間を節約する。」
よく独立起業のノウハウ本に書かれている言葉だと思います。
この言葉はある意味では的を得ていますが、全てを鵜呑みにして実行するのはとても危険だと思います。
なぜなら、現実には以下の2つのポイントを考慮しなければいけないからです。
■不得意なことを外注して効率化させるというのは「時間がそれに取られるのが惜しいくらいに仕事がある」という状態であること
■もう一つは、外注は自分でやるよりも必ずお金がかかるということ
最初から「忙しすぎて本業以外に時間が割けない」ということは残念ながらありません。
そのため、その間に自分で新しいスキルを身につけるというくらいの心構えでいくべきと思います。
特にホームページについては、想像以上にお金がとられます。
まともなホームページを依頼すると、最低でもデザイナー・コピーライター・プログラマー(+ディレクターという統括者)という人々の連携で作成されるので、50万くらいはかかってしまいます。
また、税制改正等の専門的な文章はあなた自身が考えて、それを作成会社に渡すので、あなたも手間が全くかからない、という訳ではありません。
独立前に何を勉強しておくべきか。
ある人は「まずは営業なので、人脈を広げておくべき」と言います。
また別の人は「専門家として誰にも負けない分野をつくるべき」と言います。
・・・全部当たっています。
でも、私は敢えて言います。ITの知識を勉強しておくべきだと。
営業は実際に独立しないと本気でできません。
専門家としての特化した分野は勉強なんかで身に付きません。あなたが今やっていることが特化したことになるのです。
もしそれがそんなに珍しいものではなければ、知識で特化するという勝負はしなければいいんです。
私だって独立前に人脈を広げようとしたし、特化したものを得たいと勉強もしました。
でも、どちらも現場で日々研鑽している人にかなうはずはないんですよね。
そこで、私はITの知識をつけることをお勧めします。
もうこの時代、ホームページやブログを持つことは独立した人にとって必須だと思います。
自分をさらけ出すことは、サラリーマンの人から見たら「痛い奴」に見えるかもしれません。・・・いえ、きっと見えるでしょう。
でも、それは仕方ないんです。自分で積極的に動かないと金銭を獲得できない立場なのです。
安定した人から見たらガッツイテいるように見えてしまいます。
つらいかもしれませんが、それが現実なので胸張っていくしかないと思います。
私がITの知識をお勧めするのは、それが簡単だからというわけではありません。
自分でホームページやブログを管理できると、企業としての 安心感を構築できるからです。
もちろん、戦略としてわざとホームページを持たずに老舗の料亭のような高級感を演出することもできます。
しかし、ここをご覧いただいている方を前提としますと、その戦略は止めときましょうということになります。
ぜひ少しずつでも知識を蓄えていってください。
私も上記考えで日々やろうとは思っています。