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営業戦略の実務2HEADLINE

DMの効果を見極める

皆さまは「せんみつ」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
起源は故事から来ているようですが、現在での一般的な意味は「千回に三回くらいの成功率」と思われます。
私自身の経験や知人の経験から、まさしくDM(ダイレクトメール)はそれくらいの確率であると感じました。

誰しもが、いきなりDMを撒こうと安易には考えないでしょう。
DMという宣伝手法が業種に合っているか、費用と効果は釣り合うか、どの程度の地域・枚数にするか、等々を考えると思います。
その結果、「やらない方が良い理由」を無意識に強調してしまい、止めておくという結論に達する人が多いかもしれません。
・・・このように書きますと、チャレンジしないことがダメだと書いているように思われるかもしれませんが、私の結論はこうです

会計業界に限っていえば、DMはほとんど成果はないかもしれない。
でも、1回くらいは授業料としてやってみてもいいかもしれない(時間が余っている人限定)。

私自身は最初は費用を抑えたいと思い、100部ほど出してみました。
結果は見事に0件。自分でも1件くらいは来てくれるかなと少し期待していたので、さすがにショックでした。
確かに、「せんみつ」という言葉からすると100件では成果が出なくても不思議ではなかったとは思いますが、そこまで理性的に分析できるほど理知的ではなく、落ち込んだ記憶がありました。

やはり頭を使った戦略が必要

今となって思えば、失敗する理由はしっかりと考えれば事前に分かっていたのかもしれません。
まずは、業種によってはDMが適していないということがあること。
基本的に日用品等の安価で頻繁に購入すべき物に対しては、新商品や割引を知らせる手段として有効に働くと思います。
しかし、士業に依頼する顧問契約のような、頻繁に発生せず、かつそこそこの金額がかかるものについては、信頼性というものが重要な要素になるため、DMは適さないことが多いです。