このページは 日常の間隔と会計の考えとのギャップを埋めていくことを目的としたいと思います。
皆さまは資本金と聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか?
「その会社の規模を示すもの」という答えが多いかもしれません。---それが正解です。
ただ、その先を少し考えてみますと、会計の世界の輪郭が見えてきます。
資本金は会社の規模を示すというものですが、それって「会社が儲かっているから大きい」のではありません。
「最初に寄せ集めた元手」が大きいということを示しているのです。
つまり、今(もしくは過去の累積)いくら儲かっているかは全く関係ありません。
資本金が「最初に寄せ集めた元手」であることは前述しました。
しかし、会社が儲かってくると、さらにお金が必要になってくることがあります。
その時、会社は二つの選択肢があります。
・資本金を増やす
・借入をする
大別するとこの二つしかありません。この二つの最大の違いは「返済する必要があるか否か」ということです。
資本金が返済する必要がない方法です。
こう書きますと、「返済する必要がないほうがいいよね」と考えてしまうかもしれません。
しかし、返済する必要がない代わりに、会社の経営に口を出す権利が与えられます。
これって非常に危険なことなのです。
資本金が元手だということは、それを使って会社経営したら、当然に預金や現金は減っていくはずです。
その場合、資本金も減るの?という疑問が出てくるかもしれません。
結論は、いくら預金や現金を使っても資本金の金額は減りません。
減るのは預金や現金の残高だけです。
「最初に寄せ集めた元手」という過去の事実は今の預金や現金の動きには影響されないのです。
ということは、逆に会社が儲かって預金が増えたとしても、資本金の金額は増えたりしません。
資本金が増えたり減ったりするのは、特殊な手続きをする場合にだけ発生するので、普段は気にされないで大丈夫です。
会社設立時には資本金の概念は極めて重要です。ご心配の方は川崎の会計事務所、野内会計へご相談ください。
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